2010年 12月 16日
2010年採集記ベスト 往復二十四時間。(後篇!) |
ずいぶん前に書いた前篇の続きです。
何度か道に迷いかけながら(本当に怖かった)道を進み続けると「市房山」の看板が。示す先を見やると… 真ん中の遠くに見える山が恐らく日本屈指の珍蝶ゴイシツバメシジミの産地として知られる市房山。その後こんな看板にココロを打ちひしがれつつも 西米良村に。
原付で長い時間をかけてたどり着いたたどり着いたせいもあるかもしれないがこんな山奥に集落が存在することに非常にカルチャーショックを受けた。 明らかに雰囲気が日本ではない。いつかテレビで見た中国やネパールのヒマラヤの麓のにひっそりとたたずむ集落と似たどこか神秘的な印象を受けた。これならカリコボーズもいるに違いない。
その後椎葉を抜け、いよいよ熊本というところでガソリンスタンドに入った。店員さんの話によるとここから50メートルもない県境で宮崎側と熊本側でまるっきり方言が変わるのだそうだ。
たしかに宮崎、鹿児島の方言とその他九州各県の方言は明らかに別物だが、こうもきっかり分かれているものだとは知らなかった。古代の政治区分の名残なのだろうか。民俗学にも興味がある身としてはとても興味深く思った。
それから宿泊予定のキャンプ場に着いたのはとうの昔に日も暮れてしまった午後八時ごろ。それでも管理人のおばさんはコーヒーやカップラーメンを作って食べさせてくれた。あたたかさが心と体に染みわたった。
すっかり暗くなってしまったのでこの日の探索は諦め、明日一日に賭けることに。
翌朝。あいにくの雨。しかし今日一日しかないのでここで頑張らないわけにはいかない。いそいそと戦闘服に着替える。 上はゴアの防水ジャケット、下はウエーダーの完全防備で挑む。
テントを畳んで付近のため池にひたすらアプローチ。それからひたすら鬼のように網を振るう。良さげな池はあるが網に入るのはシマ、コガタノ、クロばかり。本命のタガメやゲンゴロウは気配がない。 そんなドロドロになりながら網を振るう持ち主をけなげに待つひたぎ号。
おなかが減ってきたので昼食を軽く食べて午後の部へ。地元の人から聞いたため池に向かう。しばらく林内をさまよった挙句、田んぼの奥にあるため池を発見。ヒルムシロやミクリが生えていて良さ下な感じ。さっそくがさがさ開始。今までの池とは違って水温が低い。どうやら湧水が出ているようだ。その証拠に湧水が湧いている場所を好むマルガタゲンゴロウがほどなくして網に入る。
もちろん初採集。マルガタはナミゲンより珍しいと聞いていたのでこの池で最後まで粘ることにした。そしてついに!! !!!! !!!!!!!! た、たがめ~!!!!!!!!
網の中に見つけた瞬間は感動でしばらく息がとまったかのように声が出なかった。
この後立て続けに二頭追加した後、少しだけ阿蘇に寄って帰路に着いた。その時の話はまた別の機会に。帰りは行きの道のりに懲りて一旦八代まで下りてからひたすら3号線をそれでも約8時間かけて南下し、午前4時に鹿児島に帰りついた。その後少しの睡眠の後、あたらしく始まった後期の最初の授業に出席した。
今回、タガメが採れはしたので夏を締めくくるにはそこそこの結果だったが、実は一番欲しかったゲンゴロウを採集できていないので次またいつ来れるかわからないがぜひまたリベンジしたいと思う採集行だった。
今日は物理学実験。レポート提出の締め切りだったが計算がどうしても出来なくて未完成のまま提出。でも「できませんでした。」と正直に申しでたらなぜだか知らないけど認めてくれた。えがった!!それから生協に行き、年末年始のバスの予約を行った。
****************************
よく考えたらおかしなコトを書いていたので下記の記事を追記して訂正しときました。
http://mdrmono.exblog.jp/14688750/
何度か道に迷いかけながら(本当に怖かった)道を進み続けると「市房山」の看板が。示す先を見やると…
原付で長い時間をかけてたどり着いたたどり着いたせいもあるかもしれないがこんな山奥に集落が存在することに非常にカルチャーショックを受けた。
その後椎葉を抜け、いよいよ熊本というところでガソリンスタンドに入った。店員さんの話によるとここから50メートルもない県境で宮崎側と熊本側でまるっきり方言が変わるのだそうだ。
たしかに宮崎、鹿児島の方言とその他九州各県の方言は明らかに別物だが、こうもきっかり分かれているものだとは知らなかった。古代の政治区分の名残なのだろうか。民俗学にも興味がある身としてはとても興味深く思った。
それから宿泊予定のキャンプ場に着いたのはとうの昔に日も暮れてしまった午後八時ごろ。それでも管理人のおばさんはコーヒーやカップラーメンを作って食べさせてくれた。あたたかさが心と体に染みわたった。
すっかり暗くなってしまったのでこの日の探索は諦め、明日一日に賭けることに。
翌朝。あいにくの雨。しかし今日一日しかないのでここで頑張らないわけにはいかない。いそいそと戦闘服に着替える。
テントを畳んで付近のため池にひたすらアプローチ。それからひたすら鬼のように網を振るう。良さげな池はあるが網に入るのはシマ、コガタノ、クロばかり。本命のタガメやゲンゴロウは気配がない。
おなかが減ってきたので昼食を軽く食べて午後の部へ。地元の人から聞いたため池に向かう。しばらく林内をさまよった挙句、田んぼの奥にあるため池を発見。ヒルムシロやミクリが生えていて良さ下な感じ。さっそくがさがさ開始。今までの池とは違って水温が低い。どうやら湧水が出ているようだ。その証拠に湧水が湧いている場所を好むマルガタゲンゴロウがほどなくして網に入る。
もちろん初採集。マルガタはナミゲンより珍しいと聞いていたのでこの池で最後まで粘ることにした。そしてついに!!
網の中に見つけた瞬間は感動でしばらく息がとまったかのように声が出なかった。
この後立て続けに二頭追加した後、少しだけ阿蘇に寄って帰路に着いた。その時の話はまた別の機会に。帰りは行きの道のりに懲りて一旦八代まで下りてからひたすら3号線をそれでも約8時間かけて南下し、午前4時に鹿児島に帰りついた。その後少しの睡眠の後、あたらしく始まった後期の最初の授業に出席した。
今回、タガメが採れはしたので夏を締めくくるにはそこそこの結果だったが、実は一番欲しかったゲンゴロウを採集できていないので次またいつ来れるかわからないがぜひまたリベンジしたいと思う採集行だった。
今日は物理学実験。レポート提出の締め切りだったが計算がどうしても出来なくて未完成のまま提出。でも「できませんでした。」と正直に申しでたらなぜだか知らないけど認めてくれた。えがった!!それから生協に行き、年末年始のバスの予約を行った。
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よく考えたらおかしなコトを書いていたので下記の記事を追記して訂正しときました。
http://mdrmono.exblog.jp/14688750/
by benten22
| 2010-12-16 22:01