2010年 07月 18日
Yakushima戦記2010-二日目- |
夜中に雨が降ったりしたり、ときどき来る登山客の声がする(恐らく縄文杉登山の人たちだろう)ので数時間おきに目を覚ます。

早朝4時半にはとうとう耐えられなくなってテントから這い出す。テントを畳んで雲水峡の入口の沢に。

写真中央の石上に仰臥し仏蘭西語のお勉強。たまにヤンマが飛んでくる。
朝日が差してきたのでリョウブを掬いながら吹き上げポイントへ。ハナムグリの変異が面白かった。
まずはアオハナムグリ。
写真では判りにくいが実物は本土産よりかなり青みがかって見える。
コアオハナムグリとヒメトラハナムグリ。
コアオは本土産より光沢がある。ヒメトラは本土産のを十分見たことがないので変異があるかは分からない。これは花ではなく吹き上げで採れた。エリトラの文様の個体変異があり、小さなキタコガネといった風の個体も見られた。
吹き上げポイントに着いてひたすら待つ。8時頃に最初の採集者の方が。それからすぐに続々と集まりだし、最終的には15人程がそれぞれのポイントの狭い足場にひしめきあう状態に。ヤクシマミドリ(シジミのほう)が遠くの樹冠にチラチラと見え隠れしているのが見える。あはれ、あれこそは採らまほしと思ひけれ。されども遠すぎ採り難し。いと口惜しけれどもせむかたなし。
吹き上げポイントに集まってくる虫屋さんたちは噂に違わず猛者ばかりであった。僕の隣にいた方は日本産ネキ全種制覇まであと一種(ヤクネキだけ)と仰っていた。とにかく北は北海道から南は九州まで全国各地の凄腕の虫屋ばかり。みなさん親切な方でその方たちといろんな虫の話をするだけでもとても楽しかった。
虫が飛んでこなければポイントはこのようにあたかも昆虫サロンの様相を呈しているが、誰かが小さく「あっ!!」と声を上げると皆さんどんなに盛り上がっていてもすぐに話を中断し、にわかにポイントは殺気立つ。何か虫が飛んで来ればチャンバラになるし、とにかくみなさん気合いの入り方が尋常じゃない。
僕を含めたみなさんの気合とは裏腹にネキは一向に飛んでこない、ヤクシマミドリ(こんどはカミキリのほう)が遠くの方を飛んでいるのを見たくらい。
さらに良くないことに雨が降ったりやんだりの天気、一か月に35日雨と言われるくらいだから雨は降るだろうと予想はしていたがこれはさすがによろしくない。
花を掬ってみたりするがなんとも…。
時間だけが過ぎていき、気付くと14時のバスの時間。未練がないわけではなかったが、これで帰らないと仏蘭西語の単位を確実に落とす。4年で卒業しないと山根先生に卒論を見てもらえなくなるのは困るのでバスに乗って麓の宮之浦まで降りる。
代返をしてくれている友人にパッションフルーツとサバの燻製をお土産として購入。それでもまだ船が出るまで時間が残っていたので宮之浦港の周りを散策。

港の岸壁に当たり前のようにミドリイシが付いていた。
船は15時半ごろに出港。船の中で勉強の予定だったが、昨夜よく寝ていないこともあってうっかり寝てしまった…。種子島経由だったのでよく寝れた。
鹿児島港には18時半に到着。
バスを待っていると美しい上限の月が出ていのが見えた。バスに乗って桜島を見やると丁度噴火したところだった。他県から来た人たちは喜んで写真を撮っていた。


朝日が差してきたのでリョウブを掬いながら吹き上げポイントへ。ハナムグリの変異が面白かった。

写真では判りにくいが実物は本土産よりかなり青みがかって見える。

コアオは本土産より光沢がある。ヒメトラは本土産のを十分見たことがないので変異があるかは分からない。これは花ではなく吹き上げで採れた。エリトラの文様の個体変異があり、小さなキタコガネといった風の個体も見られた。
吹き上げポイントに着いてひたすら待つ。8時頃に最初の採集者の方が。それからすぐに続々と集まりだし、最終的には15人程がそれぞれのポイントの狭い足場にひしめきあう状態に。ヤクシマミドリ(シジミのほう)が遠くの樹冠にチラチラと見え隠れしているのが見える。あはれ、あれこそは採らまほしと思ひけれ。されども遠すぎ採り難し。いと口惜しけれどもせむかたなし。
吹き上げポイントに集まってくる虫屋さんたちは噂に違わず猛者ばかりであった。僕の隣にいた方は日本産ネキ全種制覇まであと一種(ヤクネキだけ)と仰っていた。とにかく北は北海道から南は九州まで全国各地の凄腕の虫屋ばかり。みなさん親切な方でその方たちといろんな虫の話をするだけでもとても楽しかった。
虫が飛んでこなければポイントはこのようにあたかも昆虫サロンの様相を呈しているが、誰かが小さく「あっ!!」と声を上げると皆さんどんなに盛り上がっていてもすぐに話を中断し、にわかにポイントは殺気立つ。何か虫が飛んで来ればチャンバラになるし、とにかくみなさん気合いの入り方が尋常じゃない。
僕を含めたみなさんの気合とは裏腹にネキは一向に飛んでこない、ヤクシマミドリ(こんどはカミキリのほう)が遠くの方を飛んでいるのを見たくらい。
さらに良くないことに雨が降ったりやんだりの天気、一か月に35日雨と言われるくらいだから雨は降るだろうと予想はしていたがこれはさすがによろしくない。
花を掬ってみたりするがなんとも…。
時間だけが過ぎていき、気付くと14時のバスの時間。未練がないわけではなかったが、これで帰らないと仏蘭西語の単位を確実に落とす。4年で卒業しないと山根先生に卒論を見てもらえなくなるのは困るのでバスに乗って麓の宮之浦まで降りる。
代返をしてくれている友人にパッションフルーツとサバの燻製をお土産として購入。それでもまだ船が出るまで時間が残っていたので宮之浦港の周りを散策。


船は15時半ごろに出港。船の中で勉強の予定だったが、昨夜よく寝ていないこともあってうっかり寝てしまった…。種子島経由だったのでよく寝れた。
鹿児島港には18時半に到着。

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by benten22
| 2010-07-18 20:25